仕事を早めに切り上げて、病院に行った。
いつもの雑居ビル。先生といつもの会話。いつもの看護士さん。いつものお薬をもらいに、いつもの薬局へ。

ここへ来るのは何回目なんだろう。もう何百回も来ているような気がする。

いったいいつまでこのじめじめした、日常が続くのか．．．と考え始めたら頭の中が焦り、不安、憤りでごちゃごちゃになった。

このまま家に帰るのが嫌なので、金曜の夜なのに客の少ない小汚いラーメン屋に入る。かばんの中にあった読みかけの文庫本を読みきるまでビール一本、日本酒二合、餃子一皿が腹の中に入った。

電車の中で見る人はみんなそれなりに幸せそうだった。よかったね。僕も幸せです。酔っ払ってるだけだけど。

１．自由にものを考えろというにはいろいろ制約がありすぎる。

２．もっと気楽にやればよいではないか。

３．気楽にやれというならお前が先にやって見せろ。

１に戻る。

慎ましく日々の生活を送っているのにいつも金がないとやたら気が焦ってばかりいる。
ニートと呼ばれ刹那的に人生を送る人達と家賃と生命保険と学資保険の支払いに追われ自由になる時間と金がない私とどちらが幸せなんだろうか。

間違いないのは、そんなこと考えている私の顔はひどく不機嫌で不幸そうに見えることだ。
この眉間のしわだけは何とかしなきゃならない。

暴言を吐く

男なら世界中の富と女を全て我が物にしたいと妄想を抱くはずだ。

そして、自分につっこむ

そんな妄想は間違いなく実現不可能だ。（だから妄想っていうんだけどね）
また、そんな妄想を抱かぬように「悟る」というのも容易いことではない。

で足元を見ながら現実的思考にたどり着く。

まずは日々を送るのに足りる金を稼ぐことに全力を傾けないとね
飯喰らわにゃ妄想を抱くことも出来ないじゃないの。

友人（だと私が勝手に思っている）にとてつもなく明るくて精神的にタフな男がいる。
彼はいつも理想論をぶちかます。

「顧客は責任範囲を明確にするべきだ。上司はもっと俺達の好きなようにやらせないといけない。売上がｘｘｘ万円なんだから給料はｘｘ万円位にすべきだ。」

その後決まってこう言うんだ。

「で、それはそれとして現実問題どうやっておだてたら、部長がココの飲み代もってくれると思う？」

彼の思考パターンには色んなヒントがありそうなんだが、なかなか真似できないでいる。

二月だというのに生暖かくて大粒の雨がふっている。 こんな日はいやがおうでも気分が落ち込んでいく。 冬の雨降りは嫌いだ。雪が降って欲しい。雪にごちゃごちゃした街が埋もれてしまえばいい。

朝飯の目玉焼きがうまかった。 晩飯の酒がうまかった。 それだけでいられたら幸せなのに、明日になったら、勝ったか、負けたか。富んでいるか、貧しいか。好かれたか、嫌われたか。強いか、弱いか。病んでいるか、健やかか。 つまらないことで頭が一杯になってしまうのだろう。